IoTシステム技術検定 基礎と
中級の違い
- 基礎は60問・60分、中級は80問・90分で、どちらも CBT です。受験料(一般)は基礎が13,750円、中級が18,150円(税込)。公式テキストも別の本です。
- 基礎は IoT の基礎知識を確かめる検定、中級は IoT システムの構築・活用の実践的な技術まで問う検定です。公式ページを見ると、どちらも受検資格はなく、基礎に合格していなくても中級を受けられます。
- IoT をはじめて学ぶ人は基礎から、システム構築の知識がある人は中級から、が目安です。基礎のあとに中級へ進むのも自然な流れです。
同じところ
IoTシステム技術検定は、MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)が行う検定です。基礎と中級には、次の共通点があります。
- CBT 方式: テストセンターのパソコンで受けます。答えは4つの選択肢から選ぶ形です。
- 誰でも受けられる: どちらも受検資格はありません。
- 合格率が近い: 2024年3月の資料で、基礎は68.5%、中級は68.0%です。
- 章の数が同じ: 公式テキストはどちらも全8章です。
違うところ
違うのは、どこまで問うかです。公式ページの目的と対象者を比べます。
- 基礎は、IoTシステムの構築・活用に関する基礎知識を中心に確かめる検定です。対象者には、IoTシステムを使う企業や提供する企業の営業・スタッフ、新社会人、学生が挙がっています。
- 中級は、IoTシステムの構築・活用に必要な基本的・実践的な技術を身につけたい人向けです。対象者は、システムインテグレーションの基礎知識があり、IoTシステムの構築にかかわる技術者です。
出題範囲は、公式テキストの章の名前で比べると分かりやすくなります。基礎は第1章「IoTの概要を知る」から第8章「IoTビジネスモデルを創出する」まで、ビジネスや用語の理解が入っています。中級は、第6章「IoTシステムのプロトタイピング」や第8章「IoTシステムの開発・運用・保守上の留意点」など、システムを作る側の章が並びます。通信方式・デバイス・データ活用・情報セキュリティは、どちらの章立てにもあります。
違いを表で比べる
| 比べること | 基礎 | 中級 |
|---|---|---|
| 目的 | IoT の基礎知識を中心に確かめる | IoT システムの構築・活用の知識と実践的な技術を確かめる |
| 対象者の例 | IoT を使う・提供する企業の営業・スタッフ、新社会人、学生 | システムインテグレーションの基礎知識がある技術者 |
| 受検資格 | どなたでも | どなたでも(基礎の合格を求める記載なし) |
| 問題数・時間 | 60問・60分 | 80問・90分 |
| 受験料(一般・税込) | 13,750円 | 18,150円 |
| 受験料(学生・税込) | 9,350円 | 11,550円 |
| 合格率(2024年3月の資料) | 68.5% | 68.0% |
| 公式テキスト | 『IoT技術テキスト 基礎編 改訂4版』(2,750円) | 『IoT技術テキスト 第4版』(3,080円) |
| 勉強時間の目安(もちこ道場の調べ) | 全体で約30時間 | 全体で約110時間 |
どちらを受けるか
- IoT をはじめて学ぶ人、営業・企画など技術以外の仕事の人、学生は、基礎から。用語と全体像を、60問の形式で確かめられます。
- システム構築の知識があり、IoT の開発や運用にかかわる人は、中級から受ける道もあります。受検資格がないので、基礎を飛ばしても申し込めます。
- 迷ったら、中級の章の名前(上の出題範囲)を見て、内容の見当がつくかを確かめます。見当がつかなければ、基礎から始めると安心です。
基礎のあとに中級へ進む流れ
基礎で全体像と用語を身につけてから、中級へ進む順番が考えやすい流れです。テキストは別の本なので、中級を受けるときは『IoT技術テキスト 第4版』を用意します。勉強時間の目安は、もちこ道場の調べで基礎が約30時間、中級が全体の平均で約110時間です。中級は、IT・IoT の仕事の経験がある人なら約60時間、知識がない人なら約220時間と、経験で大きく変わります。
第1章の問題を2問、解いてみる
もちこ道場の第1章(無料体験)の問題です。演習画面と同じ解説(図解・選択肢ごとの解説)を付けています。
問1
データ中心のIoTシステムにおいて、現実の世界からのデータを集約し、クラウド上のサイバー空間にデータを上げる通り道の役割を果たすものを1と呼びます。
答えと解説を見る
正解は 2(データゲートウェイ)です。
【概要】
IoTシステムは現実世界のデータをサイバー空間で蓄積・分析し結果を戻すCPSを構成し、両者の橋渡しをデータゲートウェイが担う。
【図解】実験的機能
図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。
【各選択肢の解説】
- 1. データレイクあなたの解答 データレイクは多様なデータを元の形のまま大量に蓄える保管場所であり、データを運ぶ通り道を指すものではない。
- 2. データゲートウェイ正解あなたの解答 データゲートウェイはデータの通り道であり、センサや車などのデータを集約してクラウドへ上げる重要な役割を持つ。
- 3. データウェアハウスあなたの解答 データウェアハウスは分析用に整理したデータを蓄積する仕組みであり、現実世界とサイバー空間をつなぐ役ではない。
- 4. データクレンジングあなたの解答 データクレンジングはデータの誤りや重複を取り除いて品質を高める処理であり、データの通り道を表すものではない。
問2
マイクロコンピュータの高性能化によりエッジコンピュータの処理能力が向上したことで、クラウドの処理を分担することや、IoTデバイスからの1(負荷の軽減)に対応することが可能となりました。
答えと解説を見る
正解は 3(オフロード)です。
【概要】
エッジコンピュータの処理能力の向上により、クラウド側の処理の一部を担うことや、デバイスの負荷を軽くするオフロードへの対応が可能になった。
【図解】実験的機能
図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。
【各選択肢の解説】
- 1. オンボードあなたの解答 オンボードは機器や基板に組み込まれて搭載されている状態を指す言葉で、負荷の軽減を意味するものではない。
- 2. オンラインあなたの解答 オンラインはネットワークに接続されている状態を指す言葉であり、処理の負荷を軽くすることを表すものではない。
- 3. オフロード正解あなたの解答 オフロードは負荷の軽減を意味し、エッジでの処理によりIoTデバイスの負担を減らす負荷分散の役割に含まれる。
- 4. オフショアあなたの解答 オフショアは業務を海外に委託することなどを指す言葉であり、デバイスの処理負荷の軽減とは関係がない。
第1章の90問は、登録なしでそのまま解けます。解説と図解も同じ形で付いています。
よくある質問
基礎に合格していないと、中級は受けられませんか?
受けられます。中級の公式ページには、受検資格は「どなたでも受検可能」と書かれており、基礎の合格を求める記載はありません。
合格率はどちらが高いですか?
2024年3月の資料で、基礎が68.5%、中級が68.0%とほぼ同じです。ただし中級は問題数が多く、問われる内容も踏み込んでいるので、同じ合格率でも準備の量は変わります。
基礎のテキストで中級の勉強はできますか?
公式テキストは別の本で、基礎は『IoT技術テキスト 基礎編』、中級は『IoT技術テキスト 第4版』です。中級を受けるなら、中級のテキストを用意してください。
もちこ道場
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試験の日程・受験料・合格率などの公式の情報は、2026年10月27日にMCPC の公式ページで確認しました。最新の情報は公式ページで確かめてください。