IoTシステム技術検定 基礎と
中級の違い

更新日 2026年10月27日 読む時間の目安 約4分
この記事の要点
  • 基礎は60問・60分、中級は80問・90分で、どちらも CBT です。受験料(一般)は基礎が13,750円、中級が18,150円(税込)。公式テキストも別の本です。
  • 基礎は IoT の基礎知識を確かめる検定、中級は IoT システムの構築・活用の実践的な技術まで問う検定です。公式ページを見ると、どちらも受検資格はなく、基礎に合格していなくても中級を受けられます。
  • IoT をはじめて学ぶ人は基礎から、システム構築の知識がある人は中級から、が目安です。基礎のあとに中級へ進むのも自然な流れです。
この記事の目次
  1. 同じところ
  2. 違うところ
  3. 違いを表で比べる
  4. どちらを受けるか
  5. 基礎のあとに中級へ進む流れ
  6. 第1章の問題を解いてみる
  7. よくある質問

同じところ

IoTシステム技術検定は、MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)が行う検定です。基礎と中級には、次の共通点があります。

  • CBT 方式: テストセンターのパソコンで受けます。答えは4つの選択肢から選ぶ形です。
  • 誰でも受けられる: どちらも受検資格はありません。
  • 合格率が近い: 2024年3月の資料で、基礎は68.5%、中級は68.0%です。
  • 章の数が同じ: 公式テキストはどちらも全8章です。

違うところ

違うのは、どこまで問うかです。公式ページの目的と対象者を比べます。

  • 基礎は、IoTシステムの構築・活用に関する基礎知識を中心に確かめる検定です。対象者には、IoTシステムを使う企業や提供する企業の営業・スタッフ、新社会人、学生が挙がっています。
  • 中級は、IoTシステムの構築・活用に必要な基本的・実践的な技術を身につけたい人向けです。対象者は、システムインテグレーションの基礎知識があり、IoTシステムの構築にかかわる技術者です。

出題範囲は、公式テキストの章の名前で比べると分かりやすくなります。基礎は第1章「IoTの概要を知る」から第8章「IoTビジネスモデルを創出する」まで、ビジネスや用語の理解が入っています。中級は、第6章「IoTシステムのプロトタイピング」や第8章「IoTシステムの開発・運用・保守上の留意点」など、システムを作る側の章が並びます。通信方式・デバイス・データ活用・情報セキュリティは、どちらの章立てにもあります。

基礎と中級の違い 同じ: CBT・受検資格なし 公式テキストは全8章、合格率は約68% 基礎 基礎知識の理解 60問・60分 13,750円 中級 構築の実践技術 80問・90分 18,150円
基礎と中級の同じところと違うところ(MCPC の公式ページをもとに、もちこ道場がまとめたもの)

違いを表で比べる

比べること 基礎 中級
目的 IoT の基礎知識を中心に確かめる IoT システムの構築・活用の知識と実践的な技術を確かめる
対象者の例 IoT を使う・提供する企業の営業・スタッフ、新社会人、学生 システムインテグレーションの基礎知識がある技術者
受検資格 どなたでも どなたでも(基礎の合格を求める記載なし)
問題数・時間 60問・60分 80問・90分
受験料(一般・税込) 13,750円 18,150円
受験料(学生・税込) 9,350円 11,550円
合格率(2024年3月の資料) 68.5% 68.0%
公式テキスト 『IoT技術テキスト 基礎編 改訂4版』(2,750円) 『IoT技術テキスト 第4版』(3,080円)
勉強時間の目安(もちこ道場の調べ) 全体で約30時間 全体で約110時間

どちらを受けるか

  • IoT をはじめて学ぶ人、営業・企画など技術以外の仕事の人、学生は、基礎から。用語と全体像を、60問の形式で確かめられます。
  • システム構築の知識があり、IoT の開発や運用にかかわる人は、中級から受ける道もあります。受検資格がないので、基礎を飛ばしても申し込めます。
  • 迷ったら、中級の章の名前(上の出題範囲)を見て、内容の見当がつくかを確かめます。見当がつかなければ、基礎から始めると安心です。

基礎のあとに中級へ進む流れ

基礎で全体像と用語を身につけてから、中級へ進む順番が考えやすい流れです。テキストは別の本なので、中級を受けるときは『IoT技術テキスト 第4版』を用意します。勉強時間の目安は、もちこ道場の調べで基礎が約30時間、中級が全体の平均で約110時間です。中級は、IT・IoT の仕事の経験がある人なら約60時間、知識がない人なら約220時間と、経験で大きく変わります。

それぞれの難易度は「難易度と合格率」と、中級の「難易度と合格率」にまとめています。

第1章の問題を2問、解いてみる

もちこ道場の第1章(無料体験)の問題です。演習画面と同じ解説(図解・選択肢ごとの解説)を付けています。

問1

データ中心のIoTシステムにおいて、現実の世界からのデータを集約し、クラウド上のサイバー空間にデータを上げる通り道の役割を果たすものを1と呼びます。

答えと解説を見る

正解は 2(データゲートウェイ)です。

【概要】

IoTシステムは現実世界のデータをサイバー空間で蓄積・分析し結果を戻すCPSを構成し、両者の橋渡しをデータゲートウェイが担う。

【図解】実験的機能

IoTシステムの3要素とIoTゲートウェイ IoTシステムの3要素とIoTゲートウェイ

図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。

【各選択肢の解説】

  • 1. データレイクあなたの解答 データレイクは多様なデータを元の形のまま大量に蓄える保管場所であり、データを運ぶ通り道を指すものではない。
  • 2. データゲートウェイ正解あなたの解答 データゲートウェイはデータの通り道であり、センサや車などのデータを集約してクラウドへ上げる重要な役割を持つ。
  • 3. データウェアハウスあなたの解答 データウェアハウスは分析用に整理したデータを蓄積する仕組みであり、現実世界とサイバー空間をつなぐ役ではない。
  • 4. データクレンジングあなたの解答 データクレンジングはデータの誤りや重複を取り除いて品質を高める処理であり、データの通り道を表すものではない。

問2

マイクロコンピュータの高性能化によりエッジコンピュータの処理能力が向上したことで、クラウドの処理を分担することや、IoTデバイスからの1(負荷の軽減)に対応することが可能となりました。

答えと解説を見る

正解は 3(オフロード)です。

【概要】

エッジコンピュータの処理能力の向上により、クラウド側の処理の一部を担うことや、デバイスの負荷を軽くするオフロードへの対応が可能になった。

【図解】実験的機能

エッジとクラウドの役割分担 エッジとクラウドの役割分担

図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。

【各選択肢の解説】

  • 1. オンボードあなたの解答 オンボードは機器や基板に組み込まれて搭載されている状態を指す言葉で、負荷の軽減を意味するものではない。
  • 2. オンラインあなたの解答 オンラインはネットワークに接続されている状態を指す言葉であり、処理の負荷を軽くすることを表すものではない。
  • 3. オフロード正解あなたの解答 オフロードは負荷の軽減を意味し、エッジでの処理によりIoTデバイスの負担を減らす負荷分散の役割に含まれる。
  • 4. オフショアあなたの解答 オフショアは業務を海外に委託することなどを指す言葉であり、デバイスの処理負荷の軽減とは関係がない。
この続きを解く

第1章の90問は、登録なしでそのまま解けます。解説と図解も同じ形で付いています。

第1章の続きを解く

よくある質問

基礎に合格していないと、中級は受けられませんか?

受けられます。中級の公式ページには、受検資格は「どなたでも受検可能」と書かれており、基礎の合格を求める記載はありません。

合格率はどちらが高いですか?

2024年3月の資料で、基礎が68.5%、中級が68.0%とほぼ同じです。ただし中級は問題数が多く、問われる内容も踏み込んでいるので、同じ合格率でも準備の量は変わります。

基礎のテキストで中級の勉強はできますか?

公式テキストは別の本で、基礎は『IoT技術テキスト 基礎編』、中級は『IoT技術テキスト 第4版』です。中級を受けるなら、中級のテキストを用意してください。

もちこ道場

章ごとの問題と本番形式の模擬試験で、合格の力を確かめる

公式テキストの全8章から作ったオリジナルの予想問題を、スマホ・PC で解ける Web 演習サービスです(運営者が作っています)。

ベーシックプラン

500円

31日間・買い切り・自動更新なし

  • 全8章 720問○
  • 選択肢ごとの解説○
  • 全問の解説に図解○
  • 模擬試験(60問・60分)なし
おすすめ合格フルサポートプラン

1,000円

31日間・買い切り・自動更新なし

  • 全8章 720問○
  • 選択肢ごとの解説○
  • 全問の解説に図解○
  • 模擬試験(60問・60分)○

無料体験は登録不要です。

次に読む

比べた資格の記事: IoTシステム技術検定 中級の記事

出典・注記

試験の日程・受験料・合格率などの公式の情報は、2026年10月27日にMCPC の公式ページで確認しました。最新の情報は公式ページで確かめてください。

  1. IoTシステム技術検定 基礎(MCPC 公式)
  2. IoTシステム技術検定 中級(MCPC 公式)
  3. 合格率(MCPC 公式・2024年3月の資料)
  4. 公式テキスト(MCPC 公式)