IoTシステム技術検定 基礎の難易度は?
合格率68.5%、「基礎だからやさしい」とは言えない

更新日 2026年10月26日 読む時間の目安 約5分
この記事の要点
  • 合格率は68.5%です(MCPC の公表値。2024年3月の資料。2023年5月の資料では67.1%)。
  • 中級(68.0%)とほぼ同じ合格率で、MCPC の入門向けの検定(73.0%・78.2%)より低めです。「基礎だからやさしい」とは言えません。
  • 難しく感じる理由は、全8章の範囲の広さと、名前の似た用語・略語の多さです。IoT の仕事の経験がなくても、公式テキストと問題演習で合格を目指せます。
この記事の目次
  1. 合格率は7割弱
  2. ほかの検定と比べると
  3. 難しく感じる理由
  4. 合格率から考える準備の仕方
  5. 経験がなくても合格を目指せる
  6. 第1章の問題を解いてみる
  7. よくある質問

合格率は7割弱

MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)が公表している合格率は、2024年3月の資料で68.5%、2023年5月の資料で67.1%です。どちらも7割に届かず、3人受けて1人は不合格になる試験です。

ほかの検定と比べると

同じ2024年3月の資料で、MCPC のほかの検定と並べると次のとおりです。

MCPC の検定の合格率(2024年3月の資料) 50% 100% IoTシステム技術検定 上級 48.9% IoTシステム技術検定 中級 68.0% IoTシステム技術検定 基礎 68.5% モバイル技術基礎検定 73.0% スマートフォン・モバイル実務検定 78.2%
MCPC の検定の合格率(MCPC 公式・2024年3月の資料より)

基礎はいちばん最初のレベルですが、合格率は中級とほぼ同じです。入門向けのモバイル技術基礎検定やスマートフォン・モバイル実務検定と比べても低めです。

ただし、受ける人の顔ぶれは試験ごとに違うので、合格率だけで「どちらが難しい」とは決められません。目安の1つとして読んでください。

難しく感じる理由

理由 中身
範囲が広い 公式テキストの全8章。IoT の全体像、デバイス、通信方式、データ活用、セキュリティ、ビジネスモデルまで
用語が多い カタカナや英字の略語が多く、名前の似た規格・攻撃の種類を区別する問題が出る
時間が短い 60問を60分。1問あたり約1分で、迷うと最後まで届かない
問題が手に入りにくい 過去問は公開されておらず、公式のサンプル問題は数が少ない

特に、通信方式と情報セキュリティの章は、名前の似た用語が並びます。名前だけでなく、特徴や使われ方をセットで覚えておくと選択肢を絞れます。

合格率から考える準備の仕方

合格率が7割弱ということは、3人に1人ほどは不合格になる試験です。準備では、次のような進め方に気をつけてください。

  • テキストを読んだだけで、問題を解いて確かめていない
  • 得意な章ばかり勉強して、苦手な章を残している
  • 時間を計って解いたことがなく、本番で最後まで届かない

反対に言えば、全8章の問題を解き、60問・60分を時間内に解き切る練習をしておけば、合格の側に入りやすくなります。

経験がなくても合格を目指せる

公式ページでは、IoT のシステムを使う企業・提供する企業の営業やスタッフ、新社会人、学生などが対象とされています。求められるのは、IoT の基礎知識の理解です。

仕事で IoT に関わっていなくても、次の順で進めれば合格を目指せます。

  1. 公式テキストを1回通して読み、全8章の地図を作る。
  2. 章ごとに問題を解き、間違えた選択肢をテキストで確かめる。
  3. 60問・60分を時間を計って解き、苦手な章を解き直す。

何点を目標にするかは「合格点は?」、どのくらいの時間がかかるかは「勉強時間の目安と計画」にまとめています。

第1章の問題を2問、解いてみる

もちこ道場の第1章(無料体験)の問題です。演習画面と同じ解説(図解・選択肢ごとの解説)を付けています。

問1

クラウドコンピューティングの利用形態の中で、インターネットを介してハードウェアやインフラ部分を提供するサービスを1またはHaaSと呼びます。

答えと解説を見る

正解は 1(IaaS)です。

【概要】

IaaSは、コンピューティングに必要なハードウェアやインフラ部分をインターネット経由で提供するクラウドの利用形態で、HaaSとも呼ばれる。

【図解】実験的機能

クラウドの利用形態と種類 クラウドの利用形態と種類

図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。

【各選択肢の解説】

  • 1. IaaS正解あなたの解答 IaaSはHaaSとも呼ばれ、サーバ仮想化や共有ディスクなどを提供し、利用者はリソースを気にせず処理を行える。
  • 2. SaaSあなたの解答 SaaSはWebメールやグループウェアといったソフトウェアの機能をネット経由で提供する、PaaSより上の階層である。
  • 3. PaaSあなたの解答 PaaSはIaaSの上の階層で、仮想化されたデータベースやアプリケーションサーバを提供し、ハードウェア提供が主ではない。
  • 4. BaaSあなたの解答 BaaSはPaaSの階層に相当し、ユーザ管理や認証などスマートデバイス向けのバックエンド機能を提供する形態である。

問2

クラウドコンピューティングの利用形態の中で、Webメールやグループウェアといったソフトウェアの機能をインターネット経由で直接提供するサービスを1と呼びます。

答えと解説を見る

正解は 4(SaaS)です。

【概要】

クラウドの利用形態はIaaS、PaaS、SaaSの階層に分けられ、最上位のSaaSはソフトウェアの機能そのものをインターネット経由で提供する。

【図解】実験的機能

クラウドの利用形態と種類 クラウドの利用形態と種類

図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。

【各選択肢の解説】

  • 1. IaaSあなたの解答 IaaSはHaaSとも呼ばれ、サーバ仮想化や共有ディスクなどハードウェアやインフラ部分を提供する形態である。
  • 2. PaaSあなたの解答 PaaSは仮想化したデータベースやアプリケーションサーバを提供し、その上で独自アプリを動かせる形態である。
  • 3. BaaSあなたの解答 BaaSはユーザ管理や認証などスマートデバイスのバックエンド機能を提供する環境で、PaaSの階層に位置する。
  • 4. SaaS正解あなたの解答 SaaSはPaaSの上の階層にあたり、グループウェアやWebメールといったソフトウェアの機能を提供する。
この続きを解く

第1章の90問は、登録なしでそのまま解けます。解説と図解も同じ形で付いています。

第1章の続きを解く

よくある質問

基礎と中級、どちらが難しいですか?

合格率はほぼ同じですが、中級は80問・90分で、範囲も技術の踏み込んだ内容まで広がります。基礎は IoT の全体像を広く問う試験です。合格率だけで比べず、目的に合うほうを選んでください。

IoT の仕事の経験がなくても合格できますか?

目指せます。公式ページでは、営業やスタッフ、新社会人、学生も対象とされていて、受験資格もありません。用語の区別をつける練習を積めば、経験がなくても合格を目指せます。

合格率の数字は最新ですか?

この記事では、MCPC が公開している2024年3月と2023年5月の資料を使っています。新しい資料が出ていないか、MCPC の公式ページで確かめてください。

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出典・注記

試験の日程・受験料・合格率などの公式の情報は、2026年10月26日にMCPC の公式ページで確認しました。最新の情報は公式ページで確かめてください。

  1. IoTシステム技術検定 基礎(MCPC 公式)
  2. 合格率(MCPC 公式・2024年3月の資料)
  3. 合格率(MCPC 公式・2023年5月16日の資料)