IoTシステム技術検定 基礎の合格点は?
合格基準は非公開。目標は「7割を安定して」

更新日 2026年10月26日 読む時間の目安 約5分
この記事の要点
  • 合格点(合格基準)は公開されていません。合否は、試験が終わるとすぐ画面に表示されます。
  • 合格率は7割弱です(MCPC の公表値。2024年3月の資料で68.5%)。3人受けて1人が不合格になる試験です。
  • 勉強の目標は、本番と同じ60問の模擬試験で7割(42問)以上を、2回続けて取ることをおすすめします(もちこ道場の考え方。理由は下で説明します)。
この記事の目次
  1. 合格点が公開されていないとは
  2. 合格率から見た難しさ
  3. 目標を7割にする理由
  4. 7割に届かせる勉強の順番
  5. 第1章の問題を解いてみる
  6. よくある質問

合格点が公開されていないとは

主催する MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)の公式ページには、合格基準は非公開と書かれています。解答も公開されず、合否についての問い合わせにも応じていません。

試験はテストセンターのパソコンで受ける CBT 形式で、60問を60分で解きます。答えはすべて4つの選択肢から1つを選ぶ形です。

項目 内容
問題数・時間 60問・60分(1問あたり約1分)
答え方 4択(形式は穴埋め・組み合わせの穴埋め・誤った記述の3つ)
合格基準 非公開
合否が分かる時 試験が終わってすぐ、画面に表示

インターネット上には「6割で合格」「7割必要」といった書き込みがありますが、どれも公式の発表ではありません。数字を当てにするより、どの回・どの問題の組み合わせでも落ちない実力を目標にするほうが確実です。

合格率から見た難しさ

合格点は分かりませんが、合格率は MCPC が公表しています。2024年3月の資料で68.5%、2023年5月の資料で67.1%と、どちらも7割に届いていません。

60問のうち、合格率の数字と目標の問題数 10人受けると 約7人が合格 約3人が不合格 合格率 68.5%(MCPC 公式・2024年3月の資料) 基礎でも、3人に1人は落ちる試験です
IoTシステム技術検定 基礎の合格率(MCPC 公式・2024年3月の資料より)

難しくなる理由は2つあります。1つは、範囲が公式テキストの全8章と広く、カタカナや英字の略語が多いこと。通信方式やセキュリティの章では、名前の似た規格や攻撃の種類を区別できないと選べません。もう1つは、1問約1分で解き切る必要があることです。くわしくは「難易度と合格率」にまとめています。

目標を7割にする理由

合格基準が分からない試験では、「ぎりぎり合格」を狙うと、苦手な章が多く出た回に落ちてしまいます。もちこ道場では、次の理由から模擬試験で7割(42問)を2回続けてを目標にしています。

60問の模擬試験の得点と本番の余裕の考え方 目標 42問(7割) まだ落ちやすい 余裕あり 0問 60問 苦手な章が多く出た回や、本番の緊張で 3〜6問落としても、合格の側に残れる位置を目標にする
模擬試験の得点の目標(もちこ道場の考え方。公式の合格基準ではありません)
  • 本番の問題は毎回組み合わせが違うため、模擬試験の得点は回によって上下します。1回だけの7割は、たまたまのこともあります。
  • 本番は初めて見る問題です。何度も解いた問題での得点は、実力より高く出ます。
  • 60問は1問の重みが大きいです。1問で得点率が約1.7%動くので、少しの取りこぼしで結果が変わります。

7割に届かせる勉強の順番

  1. 公式テキストを1回通して読む。細かく覚えようとせず、全8章の地図を作ります。
  2. 章ごとに問題を解き、間違えた選択肢をテキストで確かめる。用語の名前と特徴をセットで覚えると、似た用語の区別がつきます。
  3. 60問・60分の模擬試験を時間を計って解く。7割に届かない章を見つけ、その章だけを解き直します。7割を2回続けて取れたら、受験の申し込みをする目安です。

勉強時間の目安と週ごとの計画は「勉強時間の目安と計画」にまとめています。

第1章の問題を2問、解いてみる

もちこ道場の第1章(無料体験)の問題です。演習画面と同じ解説(図解・選択肢ごとの解説)を付けています。

問1

現実の世界にある物理的なモノから収集した様々なデータを、デジタル空間上にコピーして再現する技術を1と呼びます。

答えと解説を見る

正解は 4(デジタルツイン)です。

【概要】

デジタルツインは、現実の物理的なモノから得た多様なデータをもとに、そのモノをデジタル空間に複製して再現する技術である。

【図解】実験的機能

M2M・IoT・CPS・デジタルツイン・SoSの違い M2M・IoT・CPS・デジタルツイン・SoSの違い

図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。

【各選択肢の解説】

  • 1. CPSあなたの解答 CPSは仮想空間と現実空間をデータの循環で融合させる仕組みであり、モノをデジタル空間に複製する技術そのものではない。
  • 2. SoSあなたの解答 SoSは単独で動作する複数のシステムをまとめて1つのシステムと捉える考え方で、データを再現する技術ではない。
  • 3. エキスパートシステムあなたの解答 エキスパートシステムは専門家の知識をもとに推論計算で問題を解く仕組みで、モノの再現とは関係しない。
  • 4. デジタルツイン正解あなたの解答 デジタルツインは、IoT基盤で得たデータをデジタル空間上の再現に生かし、新規事業の創出につなげる技術である。

問2

IoTデバイスが収集したデータを全てクラウドで処理すると通信量や応答性に課題が生じるため、データ発生源の近くにサーバーなどを分散配置して処理を行う方式を1といいます。

答えと解説を見る

正解は 3(エッジコンピューティング)です。

【概要】

エッジコンピューティングは、全データをクラウドで扱う際の通信量や保管量の課題に対し、データ発生源の近くで処理を行う方式である。

【図解】実験的機能

エッジとクラウドの役割分担 エッジとクラウドの役割分担

図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。

【各選択肢の解説】

  • 1. 中央集中処理あなたの解答 中央集中処理は処理を一か所に集める形態で、データ発生源の近くに処理を分散させる本問の方式とは逆の考え方である。
  • 2. オンプレミスあなたの解答 オンプレミスはサーバを自社で所有し自社ネットワーク内に設置する方法で、発生源近くでの分散処理を意味しない。
  • 3. エッジコンピューティング正解あなたの解答 エッジコンピューティングは、ネットワークのユーザ側の端に置いた機器で処理し、通信量の削減や応答性の向上に役立つ。
  • 4. クライアントサーバーシステムあなたの解答 クライアントサーバーシステムは処理をクライアントとサーバに分けてオープン化を進めた構成で、本問の方式を指さない。
この続きを解く

第1章の90問は、登録なしでそのまま解けます。解説と図解も同じ形で付いています。

第1章の続きを解く

よくある質問

6割で合格できるというのは本当ですか?

公式の発表はなく、確かめられません。合格基準も解答も公開されていないので、何点で合格かは誰にも分かりません。6割を狙うのではなく、模擬試験で7割を安定して取れるまで準備しておくと安心です。

試験が終わったあと、得点は分かりますか?

合否は試験の終了後すぐに画面に表示され、試験結果通知書はあとでマイページからダウンロードできます。通知書にどこまで書かれるかは公式ページに書かれていないため、受験の案内で確かめてください。

過去問で合格点の感覚をつかめますか?

過去問は公開されていません。公開されているのは公式のサンプル問題だけです。本番と同じ形式の問題で、60問・60分を通して解く練習をするのが近い方法です。

もちこ道場

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出典・注記

試験の日程・受験料・合格率などの公式の情報は、2026年10月26日にMCPC の公式ページで確認しました。最新の情報は公式ページで確かめてください。

  1. IoTシステム技術検定 基礎(MCPC 公式)
  2. 合格率(MCPC 公式・2024年3月の資料)
  3. 合格率(MCPC 公式・2023年5月16日の資料)