教師あり学習と教師なし学習の違い
正解データを使うか、使わないか

更新日 2026年10月27日 読む時間の目安 約4分
この記事の要点
  • 教師あり学習と教師なし学習は、学習に正解データを使うかどうかで分けた機械学習の方法です。
  • 教師あり学習は正解データを組み合わせて学び(迷惑メールの分類など)、教師なし学習は正解データを使わずに学びます(購買データから商品同士の近さを計算するなど)。
  • 選択肢に並ぶ強化学習は、報酬の合計を最大にする試行錯誤で学ぶ方法で、どちらとも別です。
この記事の目次
  1. 教師あり学習とは
  2. 教師なし学習とは
  3. 違いを表で比べる
  4. 試験での問われ方
  5. 覚え方
  6. 第6章の問題を解いてみる
  7. よくある質問

教師あり学習とは

教師あり学習は、入力データと、そのデータに対する正解データを組み合わせて大量に学習させる方法です。正解との組み合わせからルールを作ります。代表的な例は、迷惑メールの分類です。正解ラベルを付けたメールで、迷惑メールかどうかを判定させます。手書き数字の識別も、教師あり学習の例です。

教師なし学習とは

教師なし学習は、正解データを使わずに大量のデータを学習させる方法です。例として、購買データを学習させ、どの商品同士が近い関係にあるかを自動的に計算する使い方があります。

教師あり学習と教師なし学習の入力の違い 教師あり学習(正解データあり) 入力データ 正解データ 例: 迷惑メールの分類 教師なし学習(正解データなし) 入力データ 正解データなし 例: 商品同士の近さの計算
教師あり学習と教師なし学習の入力の違い(もちこ道場のまとめ)

違いを表で比べる

比べること 教師あり学習 教師なし学習
正解データ 使う 使わない
学習のしかた 入力と正解の組み合わせからルールを作る データだけから関係を自動で計算する
例 迷惑メールの分類、手書き数字の識別 購買データから商品同士の近さを計算

試験での問われ方

IoTシステム技術検定 基礎では、第6章「IoTでデータを活用する」で出ます。もちこ道場の第6章の問題では、次のような問われ方をしています。

  • 穴埋め: 「入力データと正解データを組み合わせて学習させる手法」「正解データを使わずに学習させる手法」の空欄に、教師あり学習か教師なし学習かを選ぶ。選択肢には強化学習、深層学習、過学習などが並びます。
  • 誤った記述を選ぶ: 迷惑メールの判定を強化学習とする、手書き数字の識別を教師なし学習とする、といった入れ替えの記述を見抜く。

覚え方

  • 「教師」は正解を教えてくれる人と考えます。教師がいる(正解データがある)のが教師あり、いないのが教師なしです。
  • 例で覚えます。正解のある迷惑メールの分類は教師あり、正解のない商品の近さは教師なしです。報酬で学ぶのは強化学習です。
  • 問題文に「正解データ」や「正解ラベル」という言葉があれば教師あり、「正解データを使わず」とあれば教師なし、と最初にここを探します。

第6章のほかの用語は「第6章 IoTでデータを活用するの要点」にまとめています。

第6章の問題を2問、解いてみる

もちこ道場の第6章の問題です。演習画面と同じ解説(図解・選択肢ごとの解説)を付けています。

問1

商品の購買データなどから「どの商品が一緒に買われやすいか」を見つけ出す場合のように、学習の際に正解データを使用せず、データ間の関係性などを自動的に計算して特徴を見つけ出す機械学習の手法を1と呼ぶ。

答えと解説を見る

正解は 3(教師なし学習)です。

【概要】

教師なし学習は、正解データを使わずに購買データなどを大量に学習させ、どの商品同士が近い関係にあるかを自動的に計算する手法である。

【図解】実験的機能

教師あり学習と教師なし学習 教師あり学習と教師なし学習

図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。

【各選択肢の解説】

  • 1. 教師あり学習あなたの解答 教師あり学習はデータと正解データの組で学ぶ手法であり、一緒に買われる商品のように正解を付与できない場合は適用できない。
  • 2. 強化学習あなたの解答 強化学習は、試行錯誤を通じて報酬の合計を最大化する行動を学ぶ手法であり、データ間の関係を見つける手法ではない。
  • 3. 教師なし学習正解あなたの解答 教師なし学習は、誰がどの商品を買ったかというデータから、正解データなしで商品同士の近さを自動的に算出する。
  • 4. 深層学習あなたの解答 深層学習は、隠れ層を複数持つニューラルネットワークで学習する手法であり、正解データの有無による分類名ではない。

問2

自動走行車の制御などで用いられ、コンピュータ(エージェント)が試行錯誤を通じて環境から得られる報酬の合計を最大化するように行動を学習する手法は1と呼ばれる。

答えと解説を見る

正解は 2(強化学習)です。

【概要】

強化学習は、エージェントの行動で環境が変化し、その評価を報酬として受け取る流れを試行錯誤で繰り返し、報酬の合計を最大化する手法である。

【図解】実験的機能

機械学習の3つの手法と強化学習のしくみ 機械学習の3つの手法と強化学習のしくみ

図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。

【各選択肢の解説】

  • 1. 教師あり学習あなたの解答 教師あり学習は、データと正解データの組を学習させてルールを作る手法であり、報酬を手がかりに行動を学ぶものではない。
  • 2. 強化学習正解あなたの解答 強化学習は、自動走行車をエージェント、道路を環境とみなし、走行の評価を報酬として受け取りながら学習する。
  • 3. 教師なし学習あなたの解答 教師なし学習は、正解データを使わずにデータ間の関係を自動的に計算する手法であり、報酬の最大化を目指すものではない。
  • 4. 半教師あり学習あなたの解答 半教師あり学習は、少量の正解付きデータと大量の正解なしデータを併用する手法であり、報酬で行動を学ぶものではない。
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よくある質問

強化学習は、どちらの仲間ですか?

どちらでもありません。強化学習は、エージェントが試行錯誤で行動し、環境から返される報酬の合計が最大になる操作を学ぶ方法です。問題の選択肢では、教師あり学習・教師なし学習と並んで出ます。

自己教師あり学習とは何が違いますか?

自己教師あり学習は、正解ラベルのないデータに生成モデルが疑似的なラベルを自動で付け、穴埋め問題のように教師あり学習として扱う方法です。人が正解を用意しない点が、教師あり学習との違いです。

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出典・注記

出題範囲は、2026年10月27日にMCPC の公式ページで確認しました。用語の説明は、もちこ道場の問題と解説をもとにまとめたものです。

  1. IoTシステム技術検定 基礎(MCPC 公式)